監督 渋谷 幸夫
6年生のみんな、卒団おめでとう。
お父さん、お母さん、おめでとうございます。
私は、監督になって1年目です。それまでは、Bチーム、
Cチームのコー
チをしていましたから、6年生とは、3年、4年、5年といっしょに野球を
していました。ですから、みんなのことをよくおぼえています。
武井君は、私のノックをうけるといつも泣いていました。
飯田君は、3年生くらいのときかな、練習中砂いじりをしていました。
西村君は、いつもすました顔していました。
前田君は、投げるとき1球1球、「アシ」とか声をだしていました。
松野君は、Cチームで1人合宿に参加して、ノックをうけてくれました。
宇多川君は、合宿のカブト虫とりのとき、私と手をつないでくれました。
山本君は、練習が終わると、私を待っていっしょに帰ってくれました。
富塚君は、いつも「ハイ」という良い返事をしてくれました。
三宮君は、自信をもったときのバッティングはすばらしいもでした。
平塚君は、ほめるとすぐ下をむいていました。
松田君は、入団したときはわがままばかりでした。
中曽根君は、いつも自信なさそうな顔をしていました。
ところが、6年生の夏になると、みんなびっくりするくらいがまんづよく
なり、少年らしくなってきました。
みんなが試合に勝てなかったのは、みんなが悪いのではなく、監督の教えかたが悪かったのですよ。みんなは、よくがんばったから。
ただ、監督が一番うれしいのは、1人もフレンドをやめず、卒団するまで
いっしょにいてくれたことです。大きなケガもせず、元気に練習にきてくれ
たことです。卒団式までみんなの顔を見ていられることです。
これから、フレンドのユニホームを脱いでも、中学校はちがっても、12
人は、いっしょのユニホームを着て、グラウンドに立っていたことを忘れな
いでいてください。
残念でしかたのないことは、子どもばかりでなく,コーチも1人も欠けず
にこの日を迎えられなかったことです。コーチもみんな元気な顔をして、きょうばかりは、泣いているところを見たかったと思っています。宇多川コー
チもみんなのことを「これからも、がんばれ」と言っていますよ。
みんなといっしょに野球をやれて楽しかったです。ありがとう。
平成18年2月19日 |